私どもの親戚が湘南の片瀬海岸に住んでおりまして、
いつも、今頃、湘南の絵葉書を送ってくれます。
いわゆる、残暑見舞いですね。
最近、誰もがハガキなんぞ書かなくなちゃいましたが、
夏の喧騒が、まだ残ってる湘南の
『静かな秋が待ち遠しい湘南』とは、なんとなく秋の予感をさせる
心憎い絵葉書です。
いつも、その深い感性と気配りに感心する私どもです。
昼間の暑さに、ちょっと堪えてる毎日ですが、
心憎い絵葉書にちょっと、ほっとする私であります。
バリのリゾートホテルの様なインテリアを、
ウッドブラインドの向こうは、小鳥のさえずりが美しいウブドの森。
でも、空調の効いたこの部屋は、外の蒸し暑さは感じない。
麻っぽいガーゼタイプのナチュラルレースカーテンを
こげ茶のテープでさりげなく縛って演出。
涼しげでリゾート感たっぷりの演出である。
nic marlowマジックのひとつですね。
長年、カーテンの仕事をしておりますと、
不思議にカーテンの開発者としてのファブリックデザイナーさんの意図が分かる時があります。
それは、お部屋の雰囲気、コンセプト、そしてストーリー性がピッタリ合った時に分かります。
ああ、こんな感じの時に、このカーテン生地を使って欲しかったんだ。
今回も、お子さんの部屋ながら、余り子供ぽくしたくない、
上品でいつまでも綺麗で爽やかなカーテンが欲しい。
そんな、ご要望に、五洋インテックスの無地カーテンを少しデザインアレンジしてお作りしました。
この無地の生地は、少し光沢となんともいえない素敵な淡いカラー展開が特徴で、
デザイナーさんが意図する品格があり飽きの来ない長く使っていただける生地に仕上がっています。
I型テープ使いにすることで、無地ながらリズム感も楽しめるカーテンとなっています。
小玉のタッセルが、お子様部屋の可愛らしさをよりいっそうアップさせています。
男のお子様の部屋のレースは、ソーダポップをイメージして、
女のお子様の部屋のレースはイチゴミルクのイメージを表しています。
実に、デザナーさんの開発意図を見事に表した、できばえとなりました。
これこそが、いい仕事が出来たなと、思う瞬間ですね。