時々、ご紹介する『映画の中のインテリア』です。
前回の、ベトナム映画『夏至』についで2回目。
本日は、ノルウェー、スウエーデン、2003年映画をご紹介。
おじさん二人が織り成す淡々としたストーリーながら、とても深くて温かい映画です。
インテリアにたずさわる者いたしましては、
注目すべきはアルムじいさんの家の素朴なインテリアです。
深いグリーン板壁、ギンガムチェックのカーテン、ちゃんとバランスもつけて在ります。
使い込んだ厚めのテーブルや椅子、小さな流し台、子供のおもちゃのようなガス台、
コンパクトで、素朴で、北欧のシンプル暮らしぶりが見え隠れします。
一方、もう一人のおじさんの住まいは、キャンピングカー。
これが、狭い空間にヨーロピンアンクラッシックとでも言えるような花柄の壁やら、
刺繍の布やら、しかも流れる音楽は気持ちのいい旋律の曲。
こんな居心地のいい隠れ家が欲しいと思っちゃいましたね。
人は決して贅沢でなくても、なんでもない会話や食事などを通しての
人とのつながりやちょっとした思いやりで、こんなにも心温かくなる。
シンプルで素朴な暮らし、
でも小さな喜びが在る。
最後は、ちょっと切ないけど、
春は、いきいきとしてまたやッて来る。
本当の生きる楽しさって、そんなところに在るかもしれませんね。
これこそ、スローライフ。
※ 画像、お借りしてます。